年末にかけての株式損益調整

年末が近づいてきました。確定申告や節税が大好きなご同輩のために、基本的な株式損益調整方法を説明しておきましょう。

税務上、株式の評価は移動平均単価で行うため、FXなどのように建玉ごとの指定決済ができません。しかしながら、ETFには実質的に中身が同じなのに、違う銘柄で取引されているものがあります。例えば、1547 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)と1557 SPDRS&P500ETF です。

単価や数量が違うので、実際に作業する際には、時価が正しいと信じるか、NAV(Net Asset Value)や原資産と為替を見ながら比較する必要がありますが、簡単のために1単位あたりの価値が同じと想定した、概念的な例で説明します。

ETF甲を株価100の時に数量100を購入します。その後、ETF乙を株価200の時に数量100を購入します。現在の株価が150の場合、甲を100売って乙を100買えば5000の利益が出せます。甲を100買って、乙を100売れば5000の損失が出せるという訳です。

では、株価が100未満になったら?そこはナンピンのチャンスですし、逆に株価が200を超えたら大儲けですね。実は前提として、適正株価を算出して、ナンピンの余力を持って投資する必要があります。ちゃんと貯金ができる人は、信用2階建て等でレバレッジをかけなければ、常にナンピン余力があるので難しいことではないと思います。