高収入なのにお金が貯まらない人の背景

高収入なのにお金が貯まらない人の背景の解説が秀逸。この記事では「虚飾の消費」と言っているが、顕示的消費が仕事の一部となっている場合は、支出を削ろうにも削れない状況となっている。記事ではそこから事業化して経費で落とそうという話の流れになっているが、別の観点から考察を加えたい。

president.jp

顕示的消費の一部として、専業主婦や会食も含まれる訳だが、顕示的消費を行う人によく見られる職種としては、対人営業系の職種がメインとなってくる。確かに、自分もコンサル・営業をしていた時は服装や外食の支出が多くなっていた。一方、現在の技術系管理職では、最低限の見た目さえ気にしていれば、服も食事も非常に楽である。また、健康的な食事にできたり、気軽に運動できたり、仕事のペースが顧客に左右されないため健康にも良い。

ネット上では、営業系論客は実名で自分の宣伝を行い、技術系論客は匿名でデータを重視した議論を行っている傾向を感じる。営業系職種は当たれば収入は大きいのだが、継続性や安定性という点で疑問を感じる。また、営業系職種は雇用や給与が景気に左右されるということもあり、不況期にリスク性資産を購入する余裕を持ちにくい。予見可能性があり、計画的に支出を行えるという観点では技術系専門職の方が富裕層に近づけるだろう。