三浦展 脱ファスト風土宣言

不動産投資の一貫として、街を見極めるための知見を仕入れている。一言で言ってしまえば、車が主役であることが全ての元凶ということで話が終わってしまうが、文化破壊先進国の欧米を参照等して書かれた、参考になる記述があったのでいくつか。

アメリカで建築家アンドレス・デュアーニらによって提唱されたニューアーバニズム とは、近代の都市づくり(アーバニズム)と戦後の郊外スプロールを反省・改善し、ヒューマンスケールと親密感を持った伝統的なスモールタウンに見られる、持続性のある環境の質を現代の開発にもたらそうとする運動である。ニューアーバニズムの創始者たちは、アメリカのファスト風土化の反省をふまえて「ディバーシティ」「ウォーカビリティ」「コンパクトネス」の三原則を提示している。これらは安全・安心にとっても重要な概念である。また、歴史的な街の遺伝子を現代的に再現し、「ローカル・エモーション」と呼ぶ特有の「地域情緒」をつくることを提案している。

 完全に同意。これが具現化されてるのが神戸だと思うが、どうだろうか。歩行性とコンパクト性という点で、横浜を上回っている。空港や近くの淡路島、六甲山を考えたら多様性も?w

建物周辺の緑の環境によって、外気温が36℃の時、「経堂の社」のわが家ではエアコンをつけることなく、27℃で快適に暮らせるのである。北側の樹木の役割は、冷気を生成することなのである。南側の樹木は外から押し寄せてくる熱を遮断する役割を果たす。外部環境を「天然の空調装置」として機能させることで、夏の涼しさをつくりだすだけでなく、窓から見える心地よい風景をも同時につくりだし、贅沢な生活の質をもらたす。

歴史のある高台一種低層地域の価値は、敷地内外にある時間をかけて成長した大きな樹木にもあるだろう。逆に、桃園は樹木が無いせいかインパクトに欠けるものがあった。

樹木に囲まれたマンションの例

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