シェアハウス考 部屋貸の場合

シェアハウス。最近流行っている賃貸住まいの形だが昔は間借りとかルームシェアと呼ばれていた。ネットの普及に伴い、ひつじ不動産や個人HPなど、情報が出回るようになって陽の目を見るようになったのだろう。シェアハウスの不動産市場への影響を検討しよう。

シェアハウスの入居者は82.5%が30台前半以下。少子化の中、今後のニーズが心配だが、入居者数ベースだけでなく若年層の可処分所得も減少傾向にあることも着目しておきたい。具体的には安定した就職先の減少、家賃補助や借り上げ社宅等の福利厚生の削減、奨学金ローンの普及による返済負担、消費税増税社会保険料料率上昇などが原因として存在する。結果として、家賃に払える額は5万-7万程度がボリュームゾーンで、そこから先はワンルームや1DKと競合する。一部屋最低10㎡は欲しいし、4人で1つ程度はトイレが必要で、その他共用部分の面積も必要になるので、1人15㎡と想定しよう。表面利回り10%と想定すると、600-840万までしか積み増せない。つまり坪単価120-150万。入居者が集まる利便性の高い立地なら、最低坪単価が120-150万まで上がることは保証されそうだ。

次は、ドミトリー形式について考えてみたい。